「無料で無能を作り出す…愚策!?」私立教育無償化でホリエモン

ホリエモンが「無料で無能を作り出す東京都のこの政策は…愚策」と述べたという記事がありました。


当ブログは昔から、私立高等教育の無償化に懐疑的で、人材の質を高める制度設計のもとに財源を投入すべきと考えます。

ブログ(つぶやき)始めてから最初のニュースである大阪の私立高校無償化のニュースについても、否定的なコメントをしています↓



一番の理由は、「私立」であるからです。

あと、少子化を踏まえれば、学校の数は減らすべきであり、税金の追加投入による延命は不要です。

〇私学の独自性

私学の根幹的な存在意義は極力公権力に服さない形で、独自の教育を行えることだと思います。

金を出されれば口も出されます
大阪では、授業料上限が決められた。
つまり公権力による価格統制です。
目的は便乗値上げ防止ということですが、私的事業体としての最重要事項である価格について、口を出されているのです。


長期的には、教育内容面の要件も課すでしょう。
税金を使う事業は一般世論に左右されるので、みんなで手をつないでゴールインみたいな方向性にね..

世間様が、反偏差値教育に極端に振れたり、極端な方向の道徳に振れたりしたとき、税金の使い道を決める立場(政治)としては、教育内容に口を出さないわけにはいきません。

「やってはいけないこと」や「やるべきこと」を補助金交付の要件にせざるを得ません。
そうなった時に私学は、授業料無料で入ってきた親に、突然年百万円の授業料払ってくれとは、言えないでしょう。
公権力に屈服することになります。

全額が税金で賄われている事業は世論の影響を強く受けざるを得ないのです。
タダより高いものはないのです。

長期的には、今後私立が公立的になるので、独自教育を求める層は純粋民間である塾産業などへの投資を増やすでしょう。


〇少子化を踏まえ学校の統廃合が必要

氷河期世代は年最高200万人の子供が生まれていましたが、2023年の今では70万人台です。

一方、大学の定員は氷河期世代受験時に40万人だったのが今では60万人に増加しています。

また、私立高校の定員充足率も8割に過ぎず、つまり定員割れ、高校も余っているのです。

冒頭のホリエモンのように、「大金払って私立高校とか行って。たいして学力は上がらないのに、Fラン大学とかに奨学金で入って。奨学金返せなくなっちゃって、悲惨な人生を送るみたいな感じ」という報道も多発しています。


このような状況を踏まえれば、私的な事業主体が創設した、経営状況の思わしくない、いわゆるFランの高等教育機関を削減すべきです。


このような状況でいわゆるFラン私立高等教育機関に一律に税金を注ぎ込めば、ゾンビ企業ならぬゾンビ高校・大学として延命されてしまいます。

ゾンビ高等教育機関の延命にならない制度設計が求められます。


〇給付型奨学金や特待制度の拡充を

例えば、同額の財源を使って、人に着目した成績による給付型奨学金を検討すべきでしょう。

むしろ、授業料値上げを財源とした、学校によるきめ細かな特待制度の拡充も考えられます。


同じお金を使うにしても、生徒学生の努力を促し、人材の質を高める方向に作用する制度設計をすべきです。

(2023/12/7)


↓1日1回クリックお願いします!

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へブログ村 筆者プロフィールへ

アメリカ大学入試制度解説」へ

サピックスの上位100のうち10は中華系」へ

アメリカの大学を日本の大学ランキングにこじつけてシンプルに理解」へ

年1500万円もらえる奨学金の意外な財源」へ

留学奨学金の獲得者は1%と知っての海外大志望?」へ

海外大受験・進学で合格率100%の推薦状の実例」へ

学歴ロンダリングの試算」へ

グーグル公認超優秀生が米国16大学に不合格だった理由」へ

米国大学院卒親が息子を海外進学させない理由」へ

中学受験の持ち偏差値で我が子の東大合格率がわかる!」へ

↓受験関係記事のボタン

↓1日1回クリックでブログ村ランキングup応援お願いします!

今月の人気記事ベストテン

ネトフリ創業者がセレブ会員制スキー場を創設し、いつでもパウダー!

東工大と医科歯科大は偏差値下がるのか⁇【東京科学大へ!】

4年から6年で偏差値はいくつ上がるのか【中学受験】

R4偏差値は信用できるのか?ー日能研の合格実績ー【中学受験】

鉄緑生が増えても中高一貫校の合格実績は伸びない⁈

鉄緑会中1第1回校内模試の好順位でレギュラー?講習選択のポイントも

【鉄緑生激増!】高1夏の第1回校内模試

「早慶に一番入りやすいのは付属高校!」の噂の真偽【中受vs高受の難易度】

来年の東大合格者数の予想【灘・筑駒を聖光が抜き、栄光vs浅野や日比谷vs翠嵐で逆転が起きる2024年⁈】

「今年行くべき52箇所」日本スポット15年分紹介【米紙NYタイムズ】