「早慶に一番入りやすいのは付属高校!」の噂の真偽【中受vs高受の難易度】
まことしやかに流れる噂の真偽、早慶付属高校(中学)には中受と高受で難易度的にどっちが入りやすいのかを探ってみる。
5年の秋までは、早慶付属中学を考えていました。
特に、サピックス偏差値56の早大学院中が、佐賀とか除けば偏差値が一番低いので目をつけていました。
今、偏差値や大学進学実績を見ると若気の至り的な勘違いもありますが、高校受験組の私としては、早慶付属高校って難しいというイメージもあったんです。
それで、中学からの早慶付属入学がお得かなとも思いました。
結局付属志望はやめたのですが、どちらが入りやすいのかについて、中入説と高入説の論拠を比べて、中学生以来ウン十年のモヤモヤを解消することにします。
〇中学入学簡単説
中学と高校のサピックス偏差値を眺めてみたら、
・早慶付属高校は日比谷高校より偏差値高い!
→3科と5科の違いがあるとはいえ、あの有名な日比谷より偏差値高いのはビビります。
・付属高校は開成高-1~-7の偏差値で、付属中学は開成中-8~-11の偏差値なので、付属高校だと開成レベル難易度に近づいてしまう!
(以下は駿台2022偏差値)
72筑駒>69開成>66渋幕>慶應志木>早実>65早大本庄>64早大学院>64慶應義塾>63都立日比谷>62市川>61都立西>58都立国立>56都立戸山
以下の様なSNS観測事例やご意見がありました。
・慶応中等部受かっても、塾高受からせるのは難しい(早慶付属中学に合格したのに、早慶付属高校入試も受験して合格率を計測するというサンプル収集ができないので、この論点には決着つけるのが難しい。)
・中受残念組の早慶付属高への合格率は低い。高受の方が男子はやや難、女子は最難関。
・中受で早慶付属3校受験した方が、高校での早慶付属合格ボーダーライン
(←これは厳密には同程度説の論拠)
〇高校入学簡単説
以下の通りSNSでの観測事例やご意見がありました。
中学受験をやり切った方が
・小6でY偏差値55で、筑駒合格確実判定の模試結果
(この事例は本気で中受を走り切った方が高受に向けても走り続けたケース≠途中撤退)
・早慶付属は入試問題が特殊であり早稲アカなどで特別な対策をしている参入者が少ない(大多数は公立高向けの内申対策などに時間を取られている)ために早慶付属高対策に特化すれば合格しやすい
・特に男子は受かりやすい。男子合格者は2000名で女子は400名(慶応女子と早実しかない)。
・英語がある程度できるなら、開成高のほうが開成中よりサピ偏差値10以上難易度下がるんで、早慶附属も高校から入るほうが遥かに楽
・医者等以外なら早慶付属高で利確がお得
などのご意見も頂いています。
〇所見
以上に鑑みて、所感を以下の通り述べます。
・両方の意見が寄せられました。皆が比較注目するルートなのでarbitrage(裁定)が働いていると考えるのが妥当であり、片方が著しく有利という不均衡は是正されるハズ
・高受スタートで上記偏差値レベルに達するのは結構大変ですので、自身の高受経験と子の中受伴走経験からは、やや中受の方が入りやすいに1票を入れます
・まあ同じぐらいと考えて、早慶付属についてはどちらを選んでも特段不利ではないと認識し、どちらが有利だから中受を高受に変更するというというようなことはやらない方がいい
・どちらを選んでも本人がラクというのはあり得ません。特に、中受から高受への移行を考えている方は、受験生活が延々と続き、合格するまで本人が勉強を切れ目なく継続できるのかが非常に大きなハードルです
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