一般入試は消滅するのか?【vs総合型選抜】
学歴って、「地頭×努力」を表す側面があります。
なので、特に、社会人としてなんの実績もない者をみるときに、指標として使います。
(そして、年を取っても、その人を表すなんらかの指標としての効果があるのは、新聞の人事欄でも記載されているのが証左です)
「地頭×努力」の指標として利用する側から見ると、一般入試であることが前提。
一般入試でないとすると、「地頭×努力」の指標になりにくくなってくる。
〇vs総合型選抜
例えば総合型入試などは、「家庭環境」を表す指標になり得ます。
ありていに言うと、慶応幼稚舎と聞けば、諭吉さんがいっぱいいるイメージやセレブなイメージが湧いてきますよね!
〇米国では
他にも、アメリカのエッセイ型入試など、高校生までの「体験」「履歴書づくり」が勝負になる。
すると「体験」を得るために百万円単位で海外での「体験」をさせたりする。
ラクロスなどのお金のかかるスポーツをやらせたりする。
小さいときから習い事をやらせる必要がある。
「体験格差」という言葉があるように、「体験」をするためには、参考書や問題集を買うより、相当お金がかかる。
「履歴書づくり」には金がかかるのです。
そういうことができる「家庭環境」を表す指標になり得ます。
(アメリカでもセンター足切りならない程度の学力試験スコアは必要)
〇ペーパーテストの効用
一方、ペーパーテスト一発勝負は、(重課金して挑むこともできますが)そんなにお金をかけなくても挑める。
最近は学力も経済力次第という説を唱える人も増えていますが、私自身、塾や通信教育一切なしで、偏差値70超の高校に合格しているので、お金をかけなくても挑めると思うのです。
ペーパーテストはものすごく各家庭の経済状況に公平なシステムで、「地頭×努力」を測れる。
(地頭)×(数年に及ぶ努力)の成果を測れる指標があるのは凄く有難い。
だから、少なくとも国立大学は、一般入試で選抜し続けて欲しいです。
社会全体として、このニーズがある以上、極度に一般入試が削減されることはないのです。
社会が「地頭×努力」の人材を欲しているのです。
安心して受験戦争に身を投じて下さい。
(本稿では私立大学では、既に、多様な選抜方式が導入され、学生の質についても多様なイメージになってしまっているとして取り扱っています。)
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