【米大不正入試の手口】推薦AO総合選抜入試で富裕層有利を加速する社会へ⁈
トップofトップで、米国型の推薦AO総合選抜入試がメジャーな入試形態となったら、どうなるのであろうか?
導入されている社会(米韓)での不正事例を見て、日本の未来予想図に...
〇米国超名門大での不正推薦・総合選抜入試
総合選抜は不正が起きやすく、著名女優や富豪が子ども1人あたり数千万~3億円払っての裏口入学事件もおきています。
一番有名なのは、50人以上が逮捕・起訴された「高校選抜チーム」事件
合計で33人の親が37億円以上支払っていますので、1人1億円はご用意願います!
700人以上を不正入学させた敏腕入試コンサルが大学運動部の監督や運動部門の責任者と結託して、スポーツの能力・経歴を偽り推薦(加点)合格するスキームで数千万円の私利を得ました。
監督が認めた有能な人材であるということにして「能力」を偽れば、大会優勝などの顕著な「経歴」がなくても、幽霊部員であっても、入試で加点があると理解すれば分かり易い。
例えば、
・投資会社役員が1.5億円を払って、双子の娘をハーバードとスタンフォードへ!息子は3300万円でUSC水球部のスポーツ推薦ゲットへ!
・UCLAのサッカー部監督は懲役8か月の判決
・ジョージタウン大学のテニス部監督は3億円受け取り
・カジノ会社役員が4500万円を払い、自分の高校の代表チームにさえ入れなかった娘のスポーツ推薦をUSCからゲット!
・Wake Forest大のバレーボール部監督が1500万円の一部を私的流用。司法取引済み。*以上5点はAP
・USCの水球部監督が「自称富裕層専門大学入試コンシェルジェ・コンサルタント」から3000万円の賄賂を受け取り
(監督がチームに迎えたいと指名し受験生を入試で優遇する見返り)
・なお、水球部監督さんは、財団経由で1800万円の奨学金を払うスキームで自分の息子たちの私立学校の学費に充てた*以上2点はNYT記事
私的流用の使途が私立校の学費とは、親としての苦労もしのばれます...
・大学運動部門責任者に懲役6か月の有罪判決*NYT記事
なお、南カリフォルニア大学(USC)は日本でいえば、学力レベルは早慶かつスポーツ強豪校でもある超名門大学です。
しかし、この事件のせいで「甘えん坊大学」(Univ. of Spoiled Children)と全国紙に陰口をたたかれています。
その他イェール大サッカー部監督は6000万円の収賄、スタンフォード大セーリング部監督は4000万円、別の事件ではハーバード大フェンシング部監督などなど...
イェール大、スタンフォード大などでは不正入学の学生は追放されたケースもアリ。
〇韓国での推薦・総合選抜入試での不正事件
韓国では「随時」入試といわれる、推薦入試制度が拡大。
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すると当然、エッセイや、そこに記載できるボランティア活動歴やスポーツ活動戦績などの課外活動歴、論文・研究や入賞実績が必要になる。
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親の必死の「何とかしたい」という気持ち自体は古今東西不滅。
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教育省が摘発した不正論文約90のうち、未成年者が共著者のものは約80程度。
例えば、教授同士でお互いの子供をスワップして自分の論文の共著者にするとかイロイロ。。。
例えば、高校2年生がトンボ論文の筆頭共著者になれたりします。(韓国の事例ではありませんが)
こうしてみると、推薦AO総合選抜入試においては、合法・違法の様々な手段を用いて、金やコネで成果を得やすい(ペーパーテストの替え玉受験などに比べてバレにくい)です。
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