受験勉強と騒音【警察に通報した理由は⁈】

受験勉強の邪魔にもなる騒音。

工事や機械の騒音がうるさく、睡眠などの支障になっているというクレームが家族からありました。

本番では、貧乏ゆすりやリスニング中に咳をする奴や鼻水すすっているやつに惑わされない精神力が必要です。

しかし、妻が睡眠不足で怒っています。

受験ブログなので、アカデミックに調べて対処することにします。

〇騒音規制法の対象工事

東京都のHPによれば、騒音規制法・振動規制法・都民の健康と安全を確保する環境に関する条例（環境確保条例）によって、騒音や振動に関する規制が行われています。

騒音規制法上は、

１．工場・事業場に対する規制

２．建設工事に対する規制

が該当しそうです。

騒音規制法の規制が緩い2号地域だとしても、工事に対する規制として

・85デジベル以上騒音出すな

・作業は1日あたり14時間以内。

・同一場所で連続6日以内。日曜日・休日でないこと。

・6時から22時までという作業時間の制限

がかかっていますが、深夜11時から作業を始めて深夜2時や3時に騒音のピークとなることが多いです。

例外規定は、災害時や夜間にやるしかない道路工事ぐらいです。

したがって、本件については違法の恐れが高いということで市町村の窓口に電話します。適用対象地域も確認。

東京都HPによれば、「騒音規制法の特定建設作業」とは、基本的に

くい打機、くい抜機、びょう打機、さく岩機、空気圧縮機、コンクリートプラント又はアスファルトプラント、バックホウ、トラクターショベル、ブルドーザーを使用する作業

ということですので、規制対象に明らかに該当します。

〇環境確保条例の対象工事

ちなみに、「環境確保条例の指定建設作業」だと

鋲打機又はインパクトレンチ、コンクリートカッター、振動ローラ、タイヤローラ、ロードローラ、振動プレート、振動ランマその他これらに類する締固め機械を使用する作業、コンクリートプラント又はアスファルトプラント又はコンクリートミキサー車を使用するコンクリートの搬入作業、はつり作業及びコンクリート仕上作業、建築物その他の工作物を解体し、又は破壊する作業

という作業も加わっており、対象が広く、規制対象に明らかに該当します。

条例上の建設作業時間は朝7時から夕7時迄と法律より上乗せした規制になっています。

夜中に工事して、睡眠の障害になっていますので、少なくとも環境確保条例上の努力義務違反は明らかでしょう。↓

すべての建設工事に係る努力義務（条例第123条）

すべての建設工事を行う者は、当該工事に伴い発生する騒音・振動・粉じん・汚水（公共用水域に排出するものに限る）により、人の健康または生活環境に障害を及ぼさないよう努めなければなりません。

〇環境確保条例の対象事業所

都HPによると、環境確保条例の対象となるのは建設工事だけではありません。

工場に加えて、ドライクリーニング店、20台以上の駐車場、ガススタ、洗車場、廃棄物保管場所、100㎡以上の材料置き場、ボイラー・ガスタービン・焼却炉がある事業場、病院、大学、研究機関なども含まれます。

都内全域が規制対象となっており第2種区域では、夕方7時から朝8時までは45デジベルの規制がかかっています。

学校、病院、老人ホームや図書館などから50メートル以内だと40デジベルが規制値です。

なお、工事にも工場・指定事業所にも該当しない場合には、

・条例第136条（日常生活等に適用する騒音の規制基準）

が適用され、同じく40～45デジベルが規制値となります。

幅広く、規制対象とされている、ブランケットな規制体系となっています。

〇警察・役所への通報

一定程度違法の蓋然性が高いと考え、警察に通報しました。

法律や条例上は、市町村が苦情相談窓口になっているので、そちらにも電話します。

〇警察に通報すべき理由

軽犯罪法第1条第14号

公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者

に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。

とされているため、警察に通報するのが効果的です。

警察官から注意されたにも関わらず、「音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者」になれば、犯罪の構成要件が成立するからです。

役場の公害担当の公務員でもイイのですが、夜中には役所には電話が通じませんので。

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